常時100台以上のバイクを展示・販売・50ccからレアな海外車両まで

Column

コラム

2016/05/16

考えること

療育や教育

どこまで手を差し伸べればいいのか凄く考えます。
僕は子供の福祉に携わる前に老人介護をしてました。
きっかけは僕の祖母が60代で認知症になり、アルツハイマーになってしまったからです。
小学生だった僕は何にもしてあげれませんでした。むしろ、夜中に徘徊し、近所の家に勝手に入ったり、暴力を振るうおばあちゃんを避けるようになりました。
おばあちゃんは施設に入ることになりました。その時は認知症のレベルがかなり高くなってしまい、お父さんやお母さんを息子と嫁だと分からないくらいでした。
お父さんは毎日おばあちゃんの徘徊や暴力に怒っていました。
当時低学年だった弟のクラスに入っていき、服を脱がせて「洗濯するから」と上着を持って帰ってしまったり、4歳の妹を連れ回したり、お父さんはおばあちゃんの行動を許せなかったみたいです。
そんなおばあちゃんが施設に入る日、お父さんはおばあちゃんを車に乗せ田んぼの奥の奥に立つ施設に向かいました。
おばあちゃんには「買い物」と言って聞かせたそうです。
もうすぐ施設に着くという時おばあちゃんがお父さんに「稲が伸びたねぇ」と言ったそうです。
お父さんは驚きました。おばあちゃんがまだそんなセリフ言うことができるなんて。。。
お父さんは昔を思い出してその場で泣き崩れたそうです。
結局おばあちゃんは施設で食べ物が喉に詰まったことさえ分からずご飯を食べ続けて意識を失い、亡くなりました。
僕は最後までおばあちゃんになんにもしてあげれませんでした。
福祉の仕事を目指したのはそれがきっかけです。
介護の介は媒介の介だから、、、誰かの杖になりたいと思ったからです。
対象が老人から子供に変わりました。
親御さんの願い。子供の希望。そして みらいとらい という事業所で何ができるのか。
そんな話合いを業務がすんでからもスタッフで話し合うことがあります。
今みらいとらいではスポーツや勉強に本格的な指導者を置くだけでなく、子供が将来やりたい仕事やとりたい資格 について考え、それが叶うように取り組んでいます。
畑 がその一つで みらいとらい農園は僕の夢でもあります。
ただ畑をやっていく上での沢山の問題。どこまで僕が手を差し伸べていくのか、、、考えることがありました。
そうしたら社長がバイクのレースやコーナリングに例えて、指導者とは何たるかをアドバイスしてくださりました。
それを話すと一万字超えますので書きませんけど 笑
ただ、一人で考えて工夫したって限界があるってことなんです。
悩んでアドバイスを求めること。
悩んでる子にアドバイスすること。
それは何にも恥ずかしいことじゃないんですよね。
社長の話を聞いた時、福祉を志した初心にまた戻れたように思います。
僕はまだ結婚もしていないので子供はいませんし、子供を持つ親の気持ちが分かるのかと言われたらきっと完璧には理解できないと思います。
ただ、僕もお父さんとお母さんの子供であり、二人の弟、妹の兄です。
だからお父さんやお母さんが幼い僕にアドバイスしてくれたことが思い出せますし、弟がイジメにあった時、相手に大声あげて向かっていった時の気持ち。7つ離れた妹が漢字ドリルを小学校に忘れて代わりに取りに行った時の気持ち。
そんなことを思い出して仕事をしようって思ってます。
僕は高学歴ではありませんし、何方かと言えば親に迷惑ばかりかけて生きてきたやんちゃクソ坊主です。
でも子供たちの為ならいくらでも盾になるし、子供が夢を叶える為なら何だってします。
だからこれからも悩みがあったら話してほしいな。
僕でよければ何でもする。
みんなが素敵な将来を送れますように。

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